運送業専門の行政書士集団が各地で活躍、営業所認可の広がり
YJT行政書士事務所 所長/トラサポ 主宰 鈴木様- エリア:
- 神奈川県
- 業種:
- 行政書士
YJT行政書士事務所 所長/トラサポ 主宰
- 主な活動内容、業務内容について教えてください。
行政書士というのは、弁護士や税理士と違って活躍するフィールドが広いのが特徴ですね。建設業の許可・産業廃棄物の運搬・医療法人の設立・遺言相続・入管などの各種行政手続といった、多岐に渡った分野を手掛ける職業です。
私自身は、最初はシステムエンジニアの仕事をしていましたが、独立心から一念発起し行政書士を目指しました。最初は事務所に所属して、風俗営業許可の申請を手掛けていました。その後独立して色々な業務をしていたある時、「陸運支局前の事務所を引き継げる人を探している」と知人から紹介がありました。自動車登録業などは未経験分野でしたが、チャンスだと思い挑戦してみる事にしたんです。人とのつながりから、今の業務を手掛ける事になりました。
現在の仕事としては2つ、自動車の登録と、運送業の一般貨物自動車運送業へのサポート(緑ナンバーの新規取得、営業所の認可申請)を主に手掛けています。WEBサイトからの問合せが多く、地方在住者からも問合せが多いです。
実は、業界紙「物流ウィークリー」のアドバイザーも手掛けています。編集者と知り合いになった事がきっかけで、法改正に伴って提言記事を執筆する事もあります。トレーラーハウスデベロップメントさんを知ったのも、物流ウィークリーに掲載された「トレーラーハウスで日本初の運送事業認可を取得」という記事を見たのがきっかけです。私自身も興味を持っていたところ、担当しているお客様からトレーラーハウスを使った認可取得の相談を受けたのが、お付き合いのきっかけです。
- 休日の過ごし方
仕事以外の楽しみとしては、運動する事ですね。通勤時に走る事を始めて、その後ジムを事務所内に設置しました。昼休みに気分転換でトレーニングする事もあります。フルマラソンを走ったり、100kmマラソンをしたりと、チャレンジしながら楽しんでいます。
- 「トラサポ」の主な活動内容、実績、今後の計画について教えてください。
「トラサポ」は運送業専門の行政書士集団でして、結成して約5年が経ちます。
立ち上げたきっかけとしてはまず、この仕事を始めて10年ほど経った時に、運送事業に関する書籍の執筆依頼があったんです。出版を機に、何か新しいことを始めようと思ったのが一つです。もう一つは、運送事業者専門の行政書士が減ってきていた点も、背景としてあります。ご依頼いただく運送事業の方々にとっても、専門の行政書士に相談してもらう事が一番安心です。少しでもそうした行政書士が増えていけば、身近な相談相手としてスムーズに依頼してもらえます。
あとは、私自身の希望として、同じ専門性を持つ仲間たちと互いに切磋琢磨して、最先端の情報を共有し合える、そんな集団を作りたかったという点もあります
SNSのコミュニティに投稿したのがきっかけで、興味を持ってくれたメンバーでメーリングリストを作り情報共有をしていきました。当初7名ほどでスタートしましたが、その後順調に加入者は増えていて、北海道から沖縄まで全国に広がっています。
- トレーラーハウスを利用した営業所認可について、行政書士から見たその魅力を教えてください。
以前、物流ウィークリーに取り上げられた「日本で最初となる、トレーラーハウスを使って運送事業認可を取得」という記事を見た時、衝撃を受けました。市街化調整区域で合法的に営業所認可を取れるのが、なんといっても魅力です。従来から良くあるような近隣のアパートを借りて点呼業務を行なうよりも、対面点呼の方が遥かにスムーズですし安心出来る運行体制が、確実に実現出来ます。
「コンプライアンスが守れて」「営業所認可が取れて」「対面点呼が実現できる」、トレーラーハウスを導入すれば、この3つが簡単に実現出来ます。繰り返しになりますが、これは本当に大きな魅力ですね。
- トレーラーハウスを利用されている、利用者の声はいかがですか?
<良かった点>
認可取得が実現出来て利用している方に聞くと、「車庫で対面点呼が出来るのが、ものすごく助かっている」という声が多いです。また、居住空間としてもしっかり作られているので、オフィスと同じような感覚で全く問題なく仕事が進められる点も、すごく喜ばれていますね。<不満な点>
広さに関してですかね、あまりに人数の多い営業所だと狭く感じるようで、その場合は広いと良いなと話したりします。それ以外は特に、不満という事は無いと思います。費用については、長い目で見た場合の費用対効果としては決して悪くないのですが、初期投資だけを見て高いと感じるお客様もいらっしゃいます。価格も大事ですが、それよりも「コンプライアンスをしっかり守り、健全に事業を行ないたい」という方が選択する商品であってほしいし、そういう方に対してはメリットをしっかり理解いただき、納得して導入してもらっています。
- 最後に、トレーラーハウスの導入を検討している方へ、アドバイスお願いします。
地域によっては、車庫を探すことに苦労する事も多いと思います。市街化調整区域であれば比較的土地を見つけやすいと思うので、そこでトレーラーハウスを使い営業所認可を取得し、適正に利益を上げていく事が、運送事業者の皆様にとって良い選択肢だと思っています。
トレーラーハウスを活用していく事は、現状の日本のルール内では全く問題ないですし、自信を持ってお勧め出来ます。以上です。ありがとうございました。
- 参考リンク
運送業専門行政書士の全国集団「トラサポ」
YJT行政書士事務所
現在弊社にて開催している運送会社様向けのセミナーでは、「トラサポ」に協力いただいて大変お世話になっております。
今後ともお客様に満足いただけるお仕事をご一緒出来れば嬉しく存じます!
企画開発部 営業2課 中村尚太